パニック障害

パニック障害

突然に、何のきっかけもなく激しい恐怖に襲われる「パニック発作」という症状が繰り返し起こる病気です。パニック発作のときには、動悸や息苦しさ、めまいや吐き気などの身体症状も出現して、とても苦しく、次第にパニック発作が起きた状況を回避するようになっていきます。例えば、電車に乗るときに「また、あの発作が起きたらどうしよう」と思って何本も電車を見送ってしまったり、途中で降りてしまったり、挙句の果てには全く乗れなくなってしまうことさえあります。この病気の原因も、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れること、と考えられています。治療には、この病気にも、SSRIと抗不安薬が使われます。 さらに、当院では、認知行動療法や森田療法などの精神療法によるアプローチを併用することもあります。精神療法により、患者さんが、それまで回避していた状況や行動にチャレンジできるようになると、しだいに自信もついていき、徐々に、薬の服用量を漸減でき、やがて中止できる場合も少なくありません。