夏休み

夏休み

皆さん、夏休みはどう過ごされましたか?
夏休みといえば、旅行でしょうか。
旅行という行為は、これまで知らなかったことや物に触れられる、良いキッカケになりますよね。その知らなかったことや物が、意外にも、それ以降の自分の趣味や遊びにつながっていくかもしれません。
私は、しばしば皆様に、「お好きなことは何ですか?」とお聞きするのですが、それが見つからない、といった方は、旅行に行くことで何かが見つかるかもしれませんね。
私も今年の夏は家族と旅行に出かけました。以前は、自分の行きたい所に、綿密な計画を立ててでかけた物なのですが、最近は、自分以外の人に連れられて行った所が意外なほど楽しかったりするので、行き先は家族に任せることにしています。
とはいえ、その場所で、自分の気になった場所には、つい立ち寄ってしまいます。例えば、私は箱庭療法をしているせいか、その地の有名なお庭は、つい見たくなってしまいます。
今回立ち寄ったお庭では、少しビックリする、そしてある意味素晴らしい石組みを見ました。

この写真のお庭の、奥のほうの島の石組みを見ていただきたいのですが、これは何かわかりますか? なんとストーンサークルなのです!
ある学者が言うには、日本庭園の石組みの源流の一つとして、こういった、太古の昔の宗教的な石組みの援用、といった側面があるのだそうです。この庭園を見て、私は日本庭園の源流とか、その持つ意味、を少し勉強できた気持ちになり、これこらも勉強を続けたいと思いました。

まあ、そんな固い話はさておき、私の、ちよっと変な趣味の話をさせていただきますと、旅行中こんな写真もよく撮ってました。

コンクリートブロックです!
前にも書かせていただいたように、私は(穴あきの)コンクリートブロックの写真を集めるのが趣味でして。
このコンクリートブロックというものは、地域の小さな工場で作られてきたようで、けつこう地域性があります。東京で見たことがないような形のブロックが地方で見られることはよくありますし、なおかつ、その造作で、その地域の文化度や美意識の高さを推察することもできるほどです!

またまた話が飛びますが、私の家族は地方のステキなカフェを巡るのも好きです。私はカフェにはあまり興味はないのですが、カフェに時々ある、こんな物はとても好きです。


なんだか分かりますか? これは実はスピーカーなのです。真ん中の赤く綺麗に塗装された部分は、昔アメリカの映画館で使われていた超高級スピーカーなのだそうです。
前のブログにも書いたのですが、私は木工工作の中でも自作スピーカーが好きなので、こういった工芸品のようなスピーカーを見ると思わずウットリとしてしまいます。
まあ、こういうレベルのスピーカーは自作には縁のない物ですが、奇しくも同じ日に、こんなスピーカーも見たのです。


これは、地域の名品を集めた土産物屋さんにあったのですが、年代物の、おそらく自作と思われるスピーカーです。「バックロードホーン」と言われる独特の形式のスピーカーです。
これがまた、とても良い音を店内に響き渡らせていて驚嘆させられました。
それで、もう数年来作ってなかった、私の自作スピーカー熱が呼び覚まされてしまいました!と、ここまで書いたところで、ふと気付いたのですが、私の旅は、あまり「全く今まで未知のものだったものに触れる行為」ではなくて、むしろ徹頭徹尾、自分の好きなことの再確認ですね…。結局自分の好きな物しか見ていないような…。少し反省しています。

私と違って、若い人などは、本当に、「自分の見たことないものをとことん見てやる」という意気込みで旅行してますね、
まあ、とはいえ、そういった未体験の物への貪欲さは若い人、あるいはとても元気な人の持つ特権と考えて、(私も含め)それほど元気でない大人にとっては、「自分の好きなものを再確認、あるいは、自分の好きなものを思い出すきっかけ」となれば、それはそれで良いとも思います。



と、いうことで、私は昔からの、スピーカー作りという趣味を思い出して、旅行から帰るとすぐに、秋葉原のこんな店(スピーカーを自作する人の聖地なのです)に行き、早速、スピーカーのキットを買ってしまいました。今、家族の寝静まった夜などにコツコツと製作中です