ボーッとすることの効用について

ボーッとすることの効用について

皆さま、ゴールデンウィークは、どう過ごされましたか? 私は最近お決まりのサブスクの貸別荘に、愛犬と行ってきました。
ところで、犬を飼われている方は皆さんご存知だと思うのですが、犬ってなぜ、車に乗ると外の景色を見たがるのですかね?


うちの愛犬も、ドライブの間中ずっと車窓から外を眺めています。何が楽しいのでしょう?
まさか富士山を見て興味深いと思っているわけでもないのでしょうけれど……。


さて、貸別荘に着いてから私が何をするかというと、ただひたすらボーッとしています。その貸別荘には壁に時計もないし、テレビもないのです。ですから、時間を気にせずボーッとしていられるし、その間、見てもいないテレビからの騒音に悩まされることもありません。


気が向けば、習っているスケッチ教室の作品をコツコツ仕上げていくくらいのことはします。


ただ、そのスケッチ教室は、「建築に石が使ってあったら石を全部描きなさい。木造だったら、全ての板の木目を描きなさい」という方針なので、描く時は、ただひたすら丹念に石や木目を描き写すだけで、頭は全く使わず、ボーッとしたままでできるのです。この行為が結構頭が休まって、自分の精神衛生上、とても良い効果をもたらしてくれています。

 

ところで、この「ボーッとしている」という態度は、現代では良くないと思われがちですよね? 皆さん暇さえあれば、スマホを片手に何らかの情報を得ようと頭を忙しく動かしています。
しかし、実はこの、「絶え間なく情報を脳に入れ続け、情報の取捨選択の判断に忙しい」という状態が続くことは、脳にとって良くないことらしいのです。


最近、この本を読んで勉強しているのですが、この本によると、どうも脳には、「情報を取り入れてその取捨選択をしたりしていない時」(つまりボーッとしている時ですね)に、活発に動く部位があるらしいのです。そして、その部位は、「最近経験したエピソードを整理して、過去の似たようなエピソードと関連づけ、今後の生活に役立つ知恵にして、脳に記憶としてしまい込む」といった、とても難しい仕事をしているらしいのです。これってとても大切な機能ですよね⁈
しかし、この機能は、脳の意識の部分が休んでいないと(つまりボーッとして)動き出さないらしいのです。


ところが現代人は、スマホ片手にいつも意識の部分が活発に動いているので、この機能が十分に働くことができないらしいのです。これってもったいないですよね? なぜならせっかく新しく良い経験をしたとしても、その経験を自分の将来の判断や振る舞いに生かせるような、良い形にして定着できないということですからね。
ですので、皆さん、休日くらいらいはスマホを手から離して、思う存分ボーッとしましょう!


ボーッとしたあとは、私は貸別荘の庭で、焚き火を見ながら、またまたボーッとするか、あとはせいぜいバーベキューですかね。


手頃な食材が近くのスーパーで手に入らなかったとしたら、こんな手頃なものでも美味しいですよね!


ところで、バーベキュー好きな方は皆感じていると思うのですが、バーベキューに使う炭って、バーベキューが終わる頃に一番最高な、安定した燃え方になりますよねー? 悔しいような、もったいないような。この時にこそ最高に美味しく肉が焼けそうな気がします。しかし、その頃にはもうお腹いっぱいですが…。私はいつも残念に感じながらも、仕方なく焼き林檎を作ったり、マシュマロを炙ったり、焼きおにぎりを作ったりしてます。皆さま、何か良いアイデアがあれば、ぜひ教えてくださいね!