オリーブオイルの作り方

オリーブオイルの作り方

当院のベランダのオリーブが熟してきてたのにお気づきの方もいらっしゃったと思います



放っておくのももったいないし、今年はオリーブの実を収穫して、オリーブオイルを作ってみることにしました。
オリーブオイルは以前から好きで、いろいろな物にかけてみて楽しんできてました。意外なところでは、味噌汁に入れても美味しいし、納豆にかけても美味しいです!それにとても身体に優しい食品らしいですし。

近年、有効性が認められてきた「地中海式ダイエット」でも、オリーブオイルを積極的に摂ることが勧められていて、ある本では、「積極的に取り入れて良い数少ない油の1つ」とまで述べられています。



ということで、まず収穫しました。このくらいの量です。



何でもやってみると楽しいですよね。私は物を捨てないで(時に転用しながら)利用していく、ということが大好きです。

前にも書いたように、森田療法では、「物の性(しょう)を尽くす」といって、物を(いろいろと工夫して)利用しつくすことが大切と推奨されます。
その考えに則って、患者さんには、目の前の物をすぐ捨てたりせずに、何か利用できないか考え、転用などしながら利用することをしばしばオススメします。
(まあ、これは森田先生の巧妙な治療戦略でもあって、目の前のことに注意を凝らさせることによって、自分の内面の不安にとらわれすぎている患者さんの意識を変えていこう、という意図もあるのですが…)

ところで、フランス語では、この、目の前の物を(しばしば転用しながら)利用しつくす、ということを「ブリコラージュ」と呼ぶらしいですね。
物を捨てないで再利用などと言うと、ちよっと貧乏くさい、というイメージが湧くかもしれません。けれども、ひとたびこの言葉を知って、「これもブリコラージュしていることなんだ!」と唱えると、俄然カッコよく感じませんか⁈

それはさておき、オリーブオイルの作り方なのですが、実を、このような丈夫なビニール袋に入れて(今はなんでも、方法がインターネットに出てますね!)、潰していきます。皮の中から中身と種を押し出す感じですね。これが結構時間がかかります。



そうしたら、あとは、その潰した物を台所用のネットの中に移して絞り、コーヒーのフィルターを使って漉していきます。



出てきた抽出物を一晩置くと、水分と油分とに分離するので、油分だけをすくい取ると、完成です!
実は、あれだけのオリーブから、できたオリーブオイルはほんの少量なので、ちょっとガッカリしたのですが、でも、さすがにできたてなので、とても良い香りがしました。

適当な食べ物はないかなと探してみて、プチトマトとちょっといいチーズがあったので、こんな風にして、そこにオリーブオイルをかけて食べてみました。



なかなか美味しかったです。それに、土日に結構楽しく遊べた気がしました。皆さまも、ご自宅にオリーブの木がある方は試されたらいかがでしょう(ちなみに、これは来院されている方に教えていただいたのですが、オリーブの木は一本だけでは実がつきません。けれども二本植えるとすぐ実がつきます)?