能登半島地震について-飯田橋メンタルクリニックブログ

能登半島地震について

皆様、遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。とはいえ、今年は新年早々、未曾有の大惨事に見舞われしたね。この度の能登半島地震により被害に遭われたみなさまさへ、心よりお見舞い申し上げます。


来院されている何人の方からは、私に心配している旨の温かいお言葉をいただきました。院内に掲示してある私の資格の証明書に挙げられているように、私の本籍地は石川県です。

院内に掲示してある私の資格の証明書

院内に掲示してある私の資格の証明書


私自身は東京生まれなのですが、私の亡父は能登半島のある村の出身です。私は自分のルーツに戻るような意味もあって金沢大学で学びました。

地震後すぐに金沢に残る友人に連絡を取りましたが、不思議なほど、今、能登地域に赴任している同窓生はいないようでした。しかし、金沢を含めた加賀地方でも被害はあったようですし、さらに、加賀地方に避難された方の対応で、友人たちは急激に忙しくなっているようです。私と致しましては、被災者の方の健康とともに、援助されている方々の健康にも不安を感じます。

ところで、石川県人の特徴としては、少し口が重くて文句を言わず、忍耐力があって勤勉、などと言われています。皆様、東京の(今はどんどん数が減っていますが)銭湯の経営者や従業員には石川県人がとても多いということをご存じですか? 実は東京の銭湯の組合のトップは代々石川県人であるほどです。つまり、石川県人は、自らの忍耐力があって勤勉という特質を生かして、あの大変な労働が求められる職種を選び、東京に進出してきた、ということですね。そういう県民性なのです。

ですので、私は将来的には石川県人は、その特質を活かして、必ずや粘り強く復興を成し遂げていくと信じています。

とはいえ、今は災害に遭われた方への、外部からの援助が強く求められている時期です。ですが金沢の医師に聞いてみても、今これが欲しい、といったことはすぐには思いつかないとのことです。今できることは、とりあえず募金などへの参加でしょうか。能登には、輪島塗、珠洲焼などの素晴らしい名産品もあります。これまで私もしばしば能登へ「ふるさと納税」させていただいてきました。


歴史のある珠洲焼のぐい呑み

歴史のある珠洲焼のぐい呑み

これが、珠洲焼です。今はお酒を飲む気にもならないので、最近は私はもっぱらお茶を注いでのんでいます。


これを機に能登に「ふるさと納税」を、と思われている方も多いのではないでしょうか。私もそれが頭に浮かんだのですが、能登の各自治体は、今はそれを停止しているようです。当然ながら、それを処理する時間的、人的余裕がないのでしょう。ですので、今は信頼できる窓口が手近にあることに気づけば、その都度、寄付させていただくしかないかもしれませんね。私も先日、前から予約していたコンサートに行ったのですが、そこでは、なんと世界的に有名な指揮者自らが募金箱を持って募金を呼びかけられていました。もちろん思わず私も募金させていただきました。

コンサート会場で指揮者による募金の呼びかけ

コンサート会場で指揮者による募金の呼びかけ