箱庭療法学会の雑誌に論文が掲載されました

箱庭療法学会の雑誌に論文が掲載されました

今、私はサイン書きの作業に追われています。


実は書いていた論文が箱庭療法学会の雑誌に掲載されたのです。



キチンとした学会の雑誌に載るということは名誉なことなのですが、その後が結構大変です。学会から、学会誌とは別に、自分の書いた論文だけ別刷りにしたものが送られてくるのですが、その別冊をお世話になった先生とか、知り合いの先生にお配りする、という慣習があるのです。


それも、一冊ずつ裏表紙に「謹呈」というハンコを押して、サインすることになっているんですよね。大学病院にいる頃には何度となくやったことなのですが、恥ずかしながら、久しぶりに論文を書いたので、なんだか新鮮な気分です。それに少し気恥ずかしいところもあるので、謹呈というハンコは今風のちょっとおどけた感じのにしてみました。お渡しした先生からはどんな反応があるか、今から楽しみです。


肝心の論文の中身なのですが、テーマは、当院の少し独特な箱庭療法の施行法について、です。当院では、箱庭療法に使う箱の大きさが通常より少し小さいのです。
一般的によく使われている箱の大きさってこのくらいです。


とても大きいんですよね。少し大きすぎる気がしませんか? これでは例えばうつ状態の方にとっては、フィギュアなどをただ置く作業といえども、疲れてしまって、とてもできないと思うのです


それで、当院では、オリジナルで(その上、私の手作りで)小さめの箱を二種類用意して、患者さんに合わせて使い分けています。


今回の論文は、その最も小さな箱で箱庭療法を行い、良くなられた方の例を出させていただいて、この「小箱庭」が、治療的に十分な効果を持つことを論じたものです。学会誌に載せていただいたということは、学会からもお墨付きがついたことにもなると思います。私としても、小さな箱による箱庭療法は、安全で、なおかつ有効性の高い施行法だと考えております。


さて、そのサイン入りの別冊ですが、もちろん当院のスタッフにも配りました。直接治療に関わらない者、あるいは違う学派の者も当院で行っている治療法については研鑽を積むべきだと考えているからです。


ところで、私はある大学院で、将来カウンセラーになる方に対して講義させていただいているのですが、たまたま先日、箱庭について話してみました。


こういった活動を通して、少しでも、箱庭療法という、この優れた治療法が、今後ますます発展することに寄与できればと考えております。


(ところで、いつも森田療法のことばかりブログで書かせていただいている私ですが、実は箱庭療法も大好きで、勉強しております。この2つの治療法を両方勉強している医者というのはあまりおらず、ちょっと変わってると言われます…。私と致しましては、ただ、有効とされる治療法は、できるだけ取り入れたいと思っているだけなのですが……。やっぱりちょっと珍しいクリニックなのかもしれません⁈)