最近は手軽に綺麗な印刷ができて、ちょっとした冊子など、簡単にできてしまうのですね⁈ 当院の若いスタッフに教えてもらって、この度、発達障害についてのパンフレットを作ってみました。
当院ではもともと、ある製薬会社のパンフレットが良くできていたので使わせてもらってました。しかし、それが諸般の事実で作られなくなったので、それを参考に当院オリジナルのパンフレットを作ってみたのです。
まず前編は、皆様の症状を詳しくお聞きするためのものです。
こういったパンフレットで皆様の症状をお聞きするのは、発達障害の方の診断は、結局は皆様のお困りの点の情報を詳細に集めていくことでしかできないからです。
未だに発達障害の方の診断を一発でできる魔法のような検査法はありません。しかし聞くところによると、ある種の検査技法（NIRSや、はたまた、なんとかEEGとか…⁈）で、一回で確実に発達障害の診断ができると謳っているクリニックがあるそうです。そして、そういうクリニックでは、ある種の治療法（薬物療法ではないような治療法です）で、発達障害をも魔法のように治すことができるとも述べておられます。
でも皆様、ご自分の専門領域で考えてみられると良いと思います。「このAという方法で、全ての問題の原因がわかります。全ての問題の根源は実はＢです。そこでCという方法を使えば、全ての問題は解決しますよ」などという話を聞いたとしたら、俄には信じ難い…、というかマユツバと思いますよね…⁈
それが医学の領域では、なぜか、そういった話に多くの方が惹きつけられてしまいます。
これ以上はもう申し上げませんが、皆様くれぐれもそういった話には惑わされないで、スタンダードな医療機関でおこなわれているスタンダードな治療をお受けになると良いと思います。
さて、脱線しましたが、後編は、発達障害の方にお伝えしたい情報をまとめたパンフレットです。
発達障害の方の治療は、薬を使いながら、生活の中の困りごとへの対処法をご自分で編み出していくこと、につきると思います。その編み出すヒントになるようなことをこの後編では載せておきました。さらに、困った時に相談に乗ってもらえる公的機関の情報なども記載しておきました。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば、と考えております。このパンフレットにご興味のある方は、受診の際にぜひお気軽にお声がけください。
