オリンピックが終わりましたね。日本の選手が大活躍でしたし、感動的な場面も多く、テレビの前に釘付けだった方も多いのではないでしょうか?
私(三宅)は、特にフィギュアスケートの中井亜美選手が印象に残りました。
活躍のほどは皆様ご存知と思いますが、私が驚いたのは、テレビで見ている限り、緊張感がほとんど感じられないことですね。
自分でも「オリンピックでは1ミリも緊張を感じなかった」と発言しているようですし、報道によれば、練習仲間からも、氷上で鋼の心臓とも言えるほどのメンタルを備えていると言われているようです。
その報道の中でもう一つ私にとって興味深かったのは、中井選手は近しい人から見るとスケート以外の日常生活でも、とにかくとても丁寧なのだということです。
指導者の方が言うには、例えばドアの閉め方とか、ラップの掛け方一つとっても、とても丁寧だと感心させられるほどなのだそうです。
ちょっと強引に私の専門分野と結びつけさせてもらうと、まさにそういう点は、精神的に健康な人の特性の一つだと思います。
精神的に健康な人というのは、いつも外界に自然に気を配れていて、よく気がつくし、気が利きます。なおかつ、作業をするときに、その行動に集中して、もっとも効率もよく、粗相のないように振る舞います。
それが周りに好印象を与えますが、ご本人としては、別に人からの評価を高めたくてやってるわけではなくて、ただそのほうが自分としても気持ちが良いかららしいのです。
これまで何度もこのブログで述べてきたように、人間の脳というのは、容易に自動運転モードに入ってしまい、目の前のことも半分無意識的に「おざなりに」やってしまいます。そうなると何が起きるかと言うと、手持ち無沙汰になった「意識」は勝手に、作業とは無関係のことを考え始め、しばしば悲観的に、「こんなこと無意味だ」とか「これを失敗したらどうしよう」とか、「今の自分は人からどう見られているだろう」などと考えてしまいます。そして不安を強めてしまうのです。
どうも悲観的に考えてしまう人に限って、目の前のことをおざなりにやってしまったり、そもそもやるべきことに手をつけない傾向が強いように思います。
私が思うに、中井選手は、普段の生活でも、演技中でも、とにかく現在の瞬間に集中していて「今目の前で行っていることを成功させるために気をつけるべきことは…」といったことだけ考えていて、それが忙しいせいで「もし失敗したら…」といったことを考える余裕がないのではないでしょうか?
そうすると必然的に「緊張なんてする暇もない」といった意識のあり方になってくるわけですね。
なんだか、スケートから始まって、ずいぶん話を広げ過ぎてしまいました。
私の言いたいのは、常日頃から、意識を目の前の行為に集中させて脳を自動運転モードにさせないことが、緊張不安を増大させないためには良い方法だし、そういった意識の持ち方を心得ている方は、周りからは「何事も丁寧にやる」と見られる、ということですね。
なかなかできることではないのですが、日頃の些細なことでも、常に丁寧に行うような生活態度を身に付けたいものですね!