うつの方におすすめの食事について

先日、『心の病に効く食生活-精神栄養学-』という研究会に出席しました。

これまで、受診された方に「病気を良くするために良い食べ物ってあるんですか?」としばしばご質問をされていて、うまくお答えでなかったので、最新の研究を勉強したかったのです。

正直言って、これまで、私はそういう方面には少し否定的でした。
巷には、「これを食べると脳内のセロトニンが増える(だからうつ病の治療に良い)」といった怪しい言説が溢れているし、販売されている食品にも、(脳内神経伝達物質の1つである)GAB Aを含有しているチョコなどが既にあります。
私としては、「食べてすぐ脳内伝達物質が増えるってことはなさそうなんだけどなー。そもそも食べた物がそのまま脳内に移行するはずないし…」と思っていました。

今回の研究会は、そういった、眉唾な話とは全く異なっていました。
専門家(国立精神・神経医療研究センター、功刀浩先生)から、キチンとした研究によるエビデンスがある情報のみを教えてもらうことができました。

それによると、まずは、近年、健康に良いと言われている食生活や栄養素が、うつ病のリスクも下げることが分かったきたようです。
例えば、ダイエット法で有名な「地中海式食事」はうつ病のリスクを下げるとのことです。
また、最近様々な病気に対する効果が注目されているEPAやDHAが、うつ病の治療に効果があることも分かってきたそうです。
さらには、ビタミン(B12,葉酸、D)や、ミネラル(鉄、亜鉛)も重要で、それらの血中濃度が低い人にうつ病の発生か多い、とのデータもあるようです。

ですから、このスライドのような食品を摂ることは、うつ病のリスクを下げたり、良くなるために意味はありそうです。

さらには、オススメのメニューまで教えていただきました!

皆さま、こういった例を目標に、朝食メニューを考えられてはいかがでしょう?
今回の講師の功刀先生は、非常に参考になるお話をされる方で、ご著書も分かりやすくて素晴らしいです。
当院受け付けに置いておきますので、ぜひお手にとってみてください。

なお、功刀先生は、うつ病の方に対して、その血中の栄養素の濃度を測っておくことの重要性についても述べられていました。
特に、葉酸、亜鉛、鉄(以前にこのブログでご紹介した、フェリチンの値も含めて)は調べておくべきとのことでした。
当院でも、それらの値を調べることは可能ですので、ご希望の方はお気軽にお申し付けください

 

投稿日:2018年11月16日|カテゴリ:ブログ