皆様、当院の入り口前に、こんな絵が最近飾られているのにお気づきでしょうか?
私は先日、初めて「亜細亜現代美術展」という公募展に出品してみました。
公募展というのは、誰もが応募することができるけれど、審査があって、審査に通った作品だけが飾ってもらえるという展覧会のことを言います。なんとか審査を通ることができ、当日、東京都美術館の一室に自分の絵を描く飾ってもらうことができて、ホッとしました。
展覧会の会期が終わったあと、せっかくですから、クリニックに運び込み飾らせていただいている、という次第です。ご笑覧いただけると幸いです。
さて、ここからが本題です。私の絵は、出来はさておき「よくこれだけ細かく描けますね」などと褒めていただくことがあります。とてもありがたいのですが、種明かしをすると、実は簡単なのです。手間と時間はかかりますが、技術はほとんど要りません。なぜなら私の絵って、実は「塗り絵」そのものだからなのです!
実際に描く手順をお示ししますと、まずは、用意するのはプロジェクターです。
今はプロジェクターがたいへん安くなっていますし、多くの方が持っておられるのではないでしょうか?
その次に、絵にしてみたい写真を用意します。
あとは、その写真をプロジェクターでキャンバスの上に投射して、それをそのまま鉛筆なり木炭なりで写せば良いのです。
簡単ですよねー? 何の技術も要りません。
よく「絵は描けないけれど塗り絵は好き」という方がいらっしゃいますよね。ここで説明した方法を使うと、自分の好きな景色や画題を塗り絵にできるわけですね!
さて、ここから着色ですが、オススメの画材は「アクリル絵具」というものです。
簡単に言うと、「水で溶ける油絵の具⁉︎」ですね。油を使わないので臭いもせず、家族から文句を言われることがありません。
実は私は、この夏に短期間入院していたのですが、その病院にも、絵とアクリル絵の具を持っていって描いていましたが、誰からも文句を言われませんでした!
その上アクリル絵の具の良いところは、間違えたら、その上から何度でも塗って訂正できることです。ですから、間違えると訂正するのが難しい水彩絵の具に比べてもはるかに初心者向きなのです。
それでいて、出来上がってみると、油絵とほとんど変わらないような仕上がりになります。私はアクリル絵の具を使うようになってから、また一段と絵を描くのが好きになりました。
ということで、私がクリニックに飾らせていただいている絵くらいは、誰にでも絶対描けます!
私が常日頃から申し上げているように、現代人は普段、論理的、分析的に脳を使いすぎているので、それとは思い切り違う脳の使い方をする趣味を持つのは、健康のためにとても良いと思います。
プロジェクターを使うと、絵を描くことが、とても簡単で身近なことになります。ぜひ一度試してみられてはいかがでしょう?