瞑想箱庭療法

箱庭療法の書籍に一文を載せていただきました

最近、私が箱庭療法の分野で指導を受けている大住誠先生が、新しく本を出版されました。
その中に私の一文も載せていただけましたのでご報告しま
す。



大住先生は、「瞑想箱庭療法」という独創的で画期的な技法を開発され、実践されている方です。
瞑想箱庭療法とは、
森田療法と箱庭療法という、かなり異なった心理療法を融合させ、さらには瞑想をも加味しているというユニークな治療法です。

たまたま私も、これまで森田療法と箱庭療法とを学んでまいりました。
ただし私としては、その2つの治療法はかなり異なったものな
ので、まったく別個の物として認識し、それぞれが合う患者さんに別個に用いてきました。

しかし大住先生は、それらの治療法と瞑想とを見事に融合させ、かなりの治療効果をあげています。

最初にあげた私の一文というのは、「それでは、大住先生の方法は、医学的、脳科学的には、どのようなメカニズムと言えるのだろうか」ということを考察したものです。

私は瞑想箱庭療法とは、「右脳の働きを活発化させる作用がある」という印象を持っています。
皆さま、「左脳は言語的で論理的、右
脳は非言語的で直感的」な働き方をしている、ということをどこかで聞かれたことはあると思います。
考えてみると現代人の生活とい
うのは、ほとんどの時間、左脳を使って生きています。PCを使っている時間はほとんど全て左脳が機能しているし、そうでない時間も、ほとんどが、言語的な情報を取り入れることに費やされています。


詳しくは述べませんが、以前から「もっと右脳を使ったほうが健康には良いのでは?」という理論があります。
私はそういった理論を援用して、大住先生の方法のメカニズムを解
明することを試みたのです。


詳しくは、本は置かせていただいておりますので、来院された時にぜひ手に取っていただけると幸いでございます。


この度、当院は移転いたしまして、診察室内のレイアウトも変えました。
それに伴い、診察室内にも、小さな箱庭を置いてみました。


今後は、私は以前にも増して箱庭療法を診療に取りいれようと考えております。ご希望の方はお申し付けください。一緒に検討しましょう。