クリニックを移転しました

移転しました

皆様には大変ご不便をおかけしましたが、この度当院は移転いたしました。
飯田橋駅西口から東口に移りまして、東西線や大
江戸線を使われる方には出口から近くなったとご好評いただいております。



室内の雰囲気などは、なるべく以前の内装と変化がないようにしたつもりです。



特に、多くの皆様から「ぜひ持っていくべき」とのお言葉をいただいていたステンドグラスは、全て持ってきました。


入り口の前にも、以前は診察室の奥にあったステンドグラスを飾りました。

なお、その場所には椅子も2脚置いてみました。これまで、診療時間の前のドアが開いていない時間帯にいらした方にはご不便をおかけしてきましたが、今後は椅子に座ってお待ちいただくことができます。


ところで皆様、「引越しうつ病」という言葉をご存知ですか?
従来、引越しは、うつ病のきっかけとして有名なのです。さらには
、ある不安症の研究では、幼少期に引っ越しを繰り返したヒストリーがあることは、不安症が治りづらくなるリスクファクターの一つであることがわかったそうです。


このように、引越しは人の精神にかなり重大な影響を与えます。私も、今後は自分のケアも気をつけなくては、と考えています。

上にあげた研究では、引越しによるダメージをケアするためには、前に住んでいた場所にしばしば通うことが有効だと述べられています。人間は新しい場所に慣れるのもそれほど容易ではないし、何より「以前に慣れ親しんだ世界から引き離されてしまった」という思いが、かなりトラウマになるからです。


そのため、過去に暮らしていた場所にしばしば戻って、そこと現在暮らす場所が実際に地続きであり、容易に戻れる場所である、ということを体感していくことが大事らしいのです。
これからお子様と共に引越しされる予定がある方は、ぜひ参考にしていただけると幸いです。


私も今、しばしば元のクリニックに戻っています。実際には、引き渡しのために後片付けをしたり、造作物を取り払ったりという用があるからなのですが、それと共に、自分の心の中で、以前暮らした場所での思い出とか愛着といったものを、整理している営みなのかもしれません。



もうすぐ、クリニックがあったビル自体も取り壊されてしまうのですが、それまでの間は、これからも時々、見に行ってみようと考えています。