雨の日頭痛について

雨の日頭痛について

最近、晴れていたかと思うと突然大雨が降ったりしますね。

こういう梅雨の終わりの頃の大雨のことを「送り梅雨」と言うらしいです。最近大雨が各地で大きな災害をもたらしています。幸い東京ではまだ大きな被害はないようですが、しかし雨の被害を感じている方も多くいらっしゃるように思います。その被害とは、「雨の日頭痛」です。最近では「気象病」とか「天気痛」とも言うらしいですね。毎年毎年同じテーマで書かせていただいて恐縮なのですが、今年は特にその症状を訴える方が多いようです


皆さん一様に、ちょうど紫陽花が咲く頃、特に雨の日に、頭痛やめまい、そして眠気や倦怠感が起こるようです。

専門の先生によると、そういった方をは、耳の奥にある「内耳)という部位が過敏なのだそうです。そのため、その過敏な内耳が気圧の変化を敏感に感じとって、症状を起こします。

詳しくは、この分野の第一人者の、佐藤先生の本を読まれると良いと思います。

私などは専門外なので、重い症状が出る方は専門の医療施設を受診されると良いと思います。ただ前から当院にお掛かりで、症状が軽い場合には私がお薬をお出しすることもあります。お出しするのは、「五苓散」や「半夏白朮天麻湯」といった漢方薬です。さらに内耳の失調に起因するメマイに出す薬が、雨の日の頭痛に効くと佐藤先生も仰っておられます。私も雨の日の頭痛を訴える方に、「メリスロン」というメマイ薬をお出しして、効いたとおっしゃっていただくことがよくあります。
一般的な痛み止めのクスリ(ロキソニンとか)は、飲み過ぎるとクセになってなかなかやめられなくことがあります。そういった害を防ぐためにも、痛み止めより効果は穏やかかもしれませんが、上記の漢方薬やメマイ薬の方が良いように私は考えています。


ところで、雨が上がったあとにカーッと暑くなることがありますよね。そういう時の暑苦しさやダルさもつらいものです。私はそういう時はもっぱら昆布茶を飲んでます。

夏場の塩分補給という意味もありますし、なぜか気分もシャキッとするので、オススメです!